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鍔に隠されたのは万能の薬か、賢者の石か アゾット剣

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鍔に隠されたのは万能の薬か、賢者の石か アゾット剣

アゾットとは、十六世紀に活躍したドイツの錬金術師パラケルスス (この名はラテ ン語で、ドイツ語ではホーエンハイム)が持っていた短剣だ。その名は、柄頭に「AZOTH」という銘が刻まれていたことに由来する。

Philippus Aureolus Paracelsus (ca. 1493-1541), woodcut from Paracelsus, 'Astronomica et estrologia opuscula' Cologne, 1567

パラケルススは、この短剣の柄頭の中に、一匹の悪魔を飼っていたといわれる。 それだけでなく、この剣の鍔には象牙でできた容器が仕込まれていた。その容器 には、万能の薬なるものが入っていたという。この薬は、阿片チンキか、ひょっと すると「賢者の石」ではないかともいわれるが、定かではない。

本来パラケルススは、医学者、化学者であり、剣を振るう戦士ではなかった。に も関わらず、彼はこの短剣を生涯肌身はなさず持ち歩いたという。

その理由には諸説ある。だが、そもそも彼は、まだ物騒だった中世期に諸国を放 浪していた男だ。護身用の武器を持つのは当然で、アゾットにまつわる虚実ないま ぜの伝説もまた、パラケルスス流の自衛手段のひとつだったのかもしれない。

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